e−たわごと No.036

投稿日 2003/05/29  姓名考 その1
寄稿者 八柳修之

 昨年の同級会でもらった名簿には148名が記載されている。恩師28名、転校した人も多数含まれ、これだけ完全な名簿が整備されているのは、山中さんのお陰である。
 みなさんの名字を見ると全国的に分布する名字、岩手県に固有な名字と思われるもの、私のように珍しい名字もある。
 前にも書いたが、私は自分の名字が珍しいので姓氏の起こりを調べている。「生命の起源」はオパーリンや小川智子さんでなければ、調べることができないが、「姓名の起源」を調べるのは誰にでもできる。各自が名字を通して、家の歴史を知ることができるし、それが歴史に対する興味にも発展していくだろう。
 出席簿は生年月日順だったが、50音順なので見やすい。結婚して改姓した人、恩師を含め多い名字を挙げると、佐藤、高橋、工藤、佐々木、斎藤、菊池姓である。

 佐久間 英著「珍名奇名」によると、日本の苗字ベスト10は、「一位鈴木(関東を中心に東北、北海道地方に特に多い)以下、佐藤(東北、北海道、関東)、田中(西日本一帯、関東)、山本(中国、四国、近畿)、渡辺(関東、中部地方)、高橋(東日本、中国、四国)、小林(関東、中部地方)、中村(九州、西日本)、伊藤(愛知、三重、東日本)、斎藤(東北、東日本)」である。

 トップの鈴木さんは。平安時代、熊野権現の神官で全国にわたって布教活動をしたのが鈴木一党の神官たち、後年、名字を許された庶民がその名に憧れてつけたため、鈴木姓が多いという。
 佐藤、伊藤など藤のつく名字は、藤原の藤に地名や官名を組み合わせ、16藤とか32藤といわれている。ちなみに
 伊藤・・・伊勢に住んだ藤原氏、
  全国的に多いが、三重、愛知、静岡、岐阜、秋田、島根の多い。
  字違いの伊東の故郷は伊豆国田方郡伊東、地名から起こった名字である。 
 近藤・・・近江に住んだ藤原氏、
  知ったかぶりをすると、鉈屋町の酒造岩手川の浜藤、元は近江屋
  (駒井)藤兵衛、通称、近藤と呼ばれた造り酒屋であった。
   
 斎藤・・・斎宮の頭であった藤原氏、 佐藤・・・左衛門尉であった藤原氏
 工藤・・・木工寮の頭であった藤原氏

 
 さらに佐久間は東北六県では、佐藤、高橋、鈴木、佐々木、斎藤が、岩手県では、佐藤、佐々木、高橋がベスト3としている。岩手・青森では工藤、熊谷が多く、古館、舘沢など‘館’の字が上や下につく名字、岩手では八重樫、小野寺、及川が目につくと述べている。
 さて、120余りの同級生の名字には、昆、袰岩、竹生、田屋、春、右京、松風、一戸、糠塚、榊、本堂など珍しい名字が多い。
 私が自分の名字を調べてみるきっかけとなったものに、大田 亮著「姓氏家系大辞典、全三巻」角川書店がある。藤沢の図書館にもあったから、大きな町の図書館には置いてあろう。
 図書館へ行ったとき、覗いて見るのもよいだろう。とは言え、みなさん、お忙しいそうなので何人かの人を代行して閲覧した。「 」内「姓氏家系大辞典」の記述による。

 昆 氏
「陸中(橘氏庶流)橘兄弟から八代隆保を祖とする。それより五代康盛のとき南部三郎先行に仕え、さらに五代後直定(左太夫)のとき遠野南部師行に仕える。家紋は丸に桔梗」
昆さんは結婚され山田さんとなったが、ちなみに山田姓は前掲佐久間によると加藤姓につぎ全国で12番目に多い名字である。
 
 袰岩氏
「ほろ」と入力しても出てこないので、伊藤さんにやり方を聞いて登録した名字である。
「姓氏家系大辞典」には、残念ながら見出せなかったが、袰綿氏(ほろわた)という名字があり、もし出身が下閉伊郡だとすれば、この袰綿氏の一族かと思われる。「陸中(村上源氏 北畠氏族)下閉伊郡母衣綿より起こる。北畠顕家の季子顕房(季顕)の後裔、南部氏の奉じた所で袰綿御所と云う」
(以下、その2)
八柳 修之

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