e−たわごと No.070

投稿日 2003/11/03  定置網漁の想い出
寄稿者 松風緑子

1985年の夏、三陸海岸に沿って北から南に主人のスケッチの為、車を走らせていて立ち寄った釜石の三浦文子ちゃんの店で、偶然お会いした地元のI 氏、(魚業組合の 偉い方で ご先祖様が釜石港を開いた方とか) のご厚意で定置網の鰯漁の船に乗せ ていただくチャンスに恵まれ、初めて漁師の仕事ぶりを 間近に見、主人はそんな所を スケッチする事など滅多にないので大喜び。
私も獲れ獲れの跳ねてる鰯を船上で手づかみで食べられて、醤油も何も無くても、とっても美味しく最高だった。 しかし海水に濡れるから、カメラはダメと言われ 写真の無いの が残念だった。

ところがその年の11月、思いもかけず 釜石から突然電話あり、今、鮭の定置網漁をや ってます。来られませんか?と。
主人は舞い上がって 即、行きます、行きます!と。
スキーウエアーに身を包み 二度とあるまいと思ってた漁船に再び乗せて頂き、私はカメ ラは 駄目になっても良い覚悟で持ち込み、主人がスケッチしてる間、漁師達の仕事ぶりを 撮りまくった。

鰯漁と違って、どんなにダイナミックな漁か。数艘の船で網を狭めていき、最後は我々が乗せて もらってる親船ともう一艘の船で網を挟み込み 鮭を親船に積み込む。一番の見所は二艘の船の間 3mー4mのを こちらの船縁にもう一艘の船縁から漁師達が飛び移って来る。
船縁に掴まりそこね 網の途中に掴まって這い上がって来る漁師もあり、もし真ん中に落ちたら、重なりあってひしめいてる鮭の中でもみくちゃになる と私はドキドキ。

鰯と違って さすが船上で鮭を手づかみで食べるという事はなかったが、しかし漁師達のたくましい体、日焼けした顔のなんと良いこと。
定置網漁で船から船に漁師達が飛び移るなんて 間近に見たから解ったけど想像出来なかった。
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港にもどって I 氏に こんな感激は又と無い。他の人たちにも味会わせたい。漁船に乗せてもう のは仕事の邪魔。別の船で定置網漁をやってるのを近くで見せてもらい、獲れ獲れの魚をそこで分けてもらい 船上で食べる。
おにぎりと暖かい味噌汁くらい積み込んで行って。 そんなツアーあっても良いネ、と言ったら、彼は 奥さんその世話役しにきますか?と笑ってた。

クラス会で 船酔いしない希望者だけ定置網見学、船上昼食。夕食は近くの温泉旅館 というのがあれば良いなーなんて思ってて、その後 ドイツで個展したり 主人病気で入院、亡くなったりですっかり 忘れてた。

最近の新聞見て、これは18年前の私のアイデアだーとぼやいてる。   みどり

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