e−たわごと No.092

投稿日 2004/04/23  フランス語と南部弁
寄稿者 八柳修之

 松風さんが、「美しき南部弁」と題し、浅利慶太の文章を読んで、半母音の南部弁を聞いて見たいと言っておられました。浅利慶太は「標準語は母音で構成されているが半母音はない。フランス語、イタリア語には半母音があり、鼻母音はフランス語を美しくしている大切な要素である。半母音は東北弁に見られ、特に南部弁は音楽的に美しい半母音があるからである」と宣ふ。
 フランス語=美しい=半母音=南部弁というわけである。といっても、松風さんの言うように日頃、南部弁、ましてやフランス語に接する機会はほとんどない。教養課程の第二外国語の選択では、発音が難しいとされるフランス語を避けた。(ドイツ語ができるようになった訳でもないのだが)

 今回、おフランスに御叱呼する機会があったので、簡単な片言くらいを話したいと思って、にわか勉強でカタカナに書いて練習して行ったが、ほかの外国語と違って発音が微妙なので通じなかった。結局、なんとか通じたのは、ボンジュー、ボンソワー、サヴァ?(元気かい?)、サヴァ↓(元気だよ)、メルスィ、パードン、スィルヴープレ(お願いします)、セ コンビアン?(いくらですか)くらいであった。そして、ぺらぺら喋られると、ジュヌセパ フランセ(フランス語が分かりません)でジ・エンド。
 彼らの会話に耳を傾けてみると、フランス語はやわらかく、ジョークにあるように愛を囁く言葉というか、耳障りがよろしいことは確かである。でも、半母音とはどんな音なのか、音楽2の耳には認識できない。
 だが、フランス在住30年余という日本人女性ガイドの日本語を聞いて、これが半母音だ、となんとなく認識できた。変な話であるが、話す日本語そのものが、花粉症で鼻にかかった音、フランス語的で、モレシャンが話す日本語のようで耳に心地よいのである。彼女に聞くと、最初フランス語を勉強したときは、鼻に洗濯バサミをして発音の練習をしたという。
 さて、もともと東北地方は寒いので、口を余り開かない、鼻にかかる、とされている。これが半母音、鼻母音の理由なのであろうか。そういえば、寒冷地の出雲地方もズーズー弁である。「砂の器」では刑事が、最初、カメダの発音で秋田県の亀田と間違った。
 東北弁が半母音であるとすれば、フランス語は東北人に学習しやすいのかもしれない。だが、もうTV文化で南部弁(盛岡弁)を話せる人は少なくなったことであろう。(同級生で盛岡弁と標準語のバイリンガルなのは袰岩さんくらいか?)
 ここでガイドの受け売りです。「半母音は、完全な母音ではないけれど、母音に近い音を出す子音、フランス語をフランス語らしく響かせている理由である。
半母音は2つ、「oi」と「y」、「oi」はフランス語では「ォア(wa)」と発音する。(例:moi(モワ:私)、toi(トワ:あなた)。「y」は「イ」と発音(例:rythme(リトゥム:リズム)であるが、yeau→i +ieau(イユー:目) 、royal→roi +ial(ロワイヤル:王の)、voyage→voi +iaage(ヴォワイヤージュ:旅)となるので難しい。ジュヌセパ フランセ。 語学は若いうちに鍛えなくてはいけません
 「麻布十番(アザブ ジュッパン↑)「足十本(アシ ジュポン↑).
そういえば、シロガネのマダムは数回、南仏に行っておられるとか。セッシ・ボン
 
お寺を観るより市場(マルシェ)を見るのが好きです。
 
エメラルド海岸、サンマロ
 
ジベルニー村の英国庭園では八重桜が咲いていた。
 
(04・4・23 八柳)

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