e−たわごと No.132

投稿日 2005/03/10  キルギスからの花嫁
寄稿者 田口絢子

皆さまはキルギスという国をご存じでしょうか。
私は彼に会うまではその国のことをあまり・・とういうかほとんど知りませんでした。
アサノフ・バケットベク君は2002年から一年間盛岡北ロータリクラブでお世話をした岩手大学の留学生でした。

この奨学生制度は主として東南アジア諸国からの留学生が対象です。
たくさんの応募者の中から選ばれた留学生は留学の費用の一部がロータリーから補助されます。
しかし金銭的援助ばかりではなくカウンセラーとなって彼らのこころの支えとなり、家族同様にあたたかく彼らを見守り相互理解を深め、しいては彼らの将来に国際理解と親善の担い手としての役割を期待しているのです。

さて、そのアサノフ君は最初から日本語が達者で驚きました。顔もまるで日本人です。キルギス人は日本人の祖先だ・・というのです。
彼らには確かに蒙古斑があるそうなのでその歴史を辿るのは大変興味深いものです。

キルギス共和国は多民族で言語はキルギス語とロシア語が使われるそうです。
首都はビシュケクでアサノフ君はビシュケクから来ました。
彼が作ったキルギスを紹介するビデオを見ましたが美しいテンシャン山脈、神秘的なイシク・クリ湖、農業牧畜業そして鉱業の国、大自然に囲まれた美しい国です。
宗教はほとんどがイスラム教スンニー派です。1999年イスラム武装勢力が邦人3人を誘拐した事件は生々しく記憶にあります。(これは無事に救出されましたが)

岩手大学を優秀な成績で卒業した彼はその後東京の商社に就職しましたが、平成16年4月東京にキルギス大使館が開館されたことから彼はキルギス外務省にはいり在日キルギス大使館経済担当官に任命されました。

大使館は目黒区下目黒にあります。
特命全権大使はアスカル・アサンベコヴィチ・クタノフ閣下・・・まるで舌を噛みそうなお名前でしたがお顔は本当に日本人で・・・。

一時帰国したアサノフ君はそこで美しい花嫁を見つけられめでたく3月6日東京椿山荘において結婚を祝う会が催され盛岡から私たち夫婦と岩手大学の先生方がお祝いに参じました。

民族衣装を身につけた花嫁はかわいい美しいお嬢様でしたが日本語はまだ出来ません。80人ばかり集まりましたがどの人がキルギス人か日本人か見分けがつきませんでした。

クタノフ閣下とは私の下手な英語でお話しできましたが夫人は英語よりロシア語でした。16才になる息子さんも出席してましたがロシア語の学校に通ってるそうです。夫人もそこの先生をしていますと話されました。

余興もいろいろありましたが面白かったのは中国新彊ウルグル族自治区ウルチム(漢字で烏魚木斉)からの友人達(芸大・東大の先生たち)の民族音楽と踊りでした。(実は私も引っ張り出されて一緒に踊りました!!)
こうなるとウルグイ・カザス・キリギス・オロス・タジス・ウスベク・タタール・・・・と
中央アジアまで私の興味が広がっていきます。そこに暮らしている蒙古斑のある
まるで私たちと同じ顔をした人たち・・・その歴史と文化と生活に。

アサノフ君はこの夏には大使ご夫妻を盛岡にお連れするそうです。たくさんの人たちにキリギスのことを知って欲しい・・アサノフ君の熱い思いです。

日本とキルギスとのかけはしとなって交流推進に力を尽くすアサノフ君を心から応援しています。

 

アサノフ・バケットベク君と花嫁アナーラ
 

お祝いの踊り
 

花嫁花婿の両隣が大使ご夫妻
 

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