e−たわごと No.140

投稿日 2005/06/15  みちのくぶらり5人旅(3)
寄稿者 八柳修之

5月7日(火)今日の予定は午前中、毅さんと私はすでにお願いしていた、たぐち脳神経外科での脳ドック検査、午後からは昨夜の打ち合わせで、早坂高原経由、龍泉洞、北山崎、普代村の黒崎の国民宿舎に泊まるという行程である。

朝食は昨日、田口さんが用意してくれたパンなどの洋食、慣れない手つきで準備、知ったかぶりして作ったゆで卵は半熟どころか、ほとんどレア。
8時半に田口さんのご主人が車まで迎えに来てくれ、ご子息、Dr.壮一氏のクリニックへ行く。今回の旅行にあたって、事前に田口さんから、よい機会であるからと脳の検査を勧められたものである。あとの3人はNoだから、脳には相当自信があるらしい。私はこれまで、一度も脳の検査したことはなく、日頃の言動からか女房に強く勧められ、「なんなら入院していらっしゃい」と送り出された。地方に来て痴呆と認知されるのではないかと不安な気持ちであった。
クリニックは受付時間前から患者さんでいっぱい。クリニックは開業してから2年、とかく病院に見られがちな暗さはなく、看護婦さんをはじめ非常に明るく親切である。屋上はお花いっぱいのガーデン、患者ばかりでなく、誰でも気軽に語らい安らぎの場としてお使い下さいと、お茶、コーヒーの無料サービスまである。地域医療としてのコンセプトがよろしい。
ご主人が先に番号札を取りに行ってくださったので、早めにDr.の問診につづき、最新鋭のMRI、頚部血管エコー、FORMと手際よく検査が進む。検査が終了してから10分ほどで判定結果が出た。待つ時間はなんとも嫌な時間である。
Dr.から「結論から先に言いますと、異常ありません。頭の中はキレイで、スカスカもなく、動脈のつまり、硬さは正常、パーフェクトです」、思わず安堵する。
毅さんも「異常なし」との結果。丁子さんに「異常でないなんて異常だ」とジャミラレル(羨ましがられるの意)

たぐち脳神経外科前で写した写真、とりわけ2人は晴れ晴れしている
 
お昼は、関さんが盛岡冷麺を食べたいという長年の希望で、駅前の「ぴょんぴょん舎」に案内してもらう。冷麺屋さんとは思えないオシャレなお店、経営者は在日二世の邊(ぴょん)さんという。みなさん、刺激が強いのがお好きなようで、私のみ中辛をオーダー。麺は馬鈴薯の澱粉粉、スープは牛骨と鶏肉、トッピングはキムチ、ゆで卵、胡瓜、大根、スイカだったかな。シコシコの歯ざわり。我々が子供の頃、冷麺はなかったが、今では盛岡を代表する名物料理、わんこそばを陵駕しているという。なるほど、そばを何杯も食べ競う時代ではない。(盛岡冷麺については「たわごと」52、53参照、邊さんのことも記述あり)

ぴょんぴょん舎の前で、満足げなメンメン
 
午前中は自己中心的な記録になり、たくさん書きすぎてしまった。453号線(旧小本街道)を急ごう。途中で田口さんと別れ、外山ダム経由、本邦最高冷地の表示のある藪川は廃墟が多い。岩洞湖という人造湖の展望台で休憩、35年に完成したというからみな知らない筈だ。早坂高原で休憩、白樺青空、新緑がキレイ。何年か振りでカッコウの声を聞く。その先、行き交う車も少ない。本邦の最大の過疎地帯か。
やがて、集落が見え出すと岩泉町。お目当ての龍泉洞へ。1p伸びるのに50年かかるという鍾乳洞、瑠璃色をした透明度が高い地底湖。そこに流れる冷たい水は東京でも売られている。洞窟前の茶屋で今度は、鮎の塩焼きにありつく。

早坂高原の白樺林 カッコウの声がお聞かせできないのが残念
 
龍泉洞をあとに5時頃、陸中海岸を代表するビューポイント北山崎へ。断崖絶壁の上にある展望台からの景色は切手にもなっており、迫力満点。海へ下る道あり。3人は途中で引き返すが、関さんはカメラ道具一式を担いで毅さんとさらに下りる。明日また、日の出どき撮影に訪れたいという。写真のこととなると驚くべき執念とパワーは少年のようだ。

北山崎の展望台から少し下った所からの夕暮れどきの眺め
 
宿は、そこから数キロ先のくろさき荘という村営の国民宿舎。収容人員242名という大規模だが、建物、設備は老朽化し、泊まり客は我々5人と夫婦2人だけ。お料理は品数はあるが、どこの旅館にでも出るようなありきたりのもの。評価×。早く寝て明日、朝4時、関さんほか希望者は北山崎へ行くことになった。
(つづく)

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