e−たわごと No.156

投稿日 2005/10/24  酸ヶ湯温泉の白きつね
寄稿者 吉田一彦

 私は、かっては青森県にはほとんど興味がありませんでした。
 昭和56年頃だったと思いますが、私が北海道庁の労政課長をやっていたときに青森の浅虫温泉で防衛施設庁関係の会議がありました。私は函館まで飛行機、函館からは青函連絡船で青森まで行きました。

その会議の夜の懇親会でプロの男の三味線引きが太棹を引いて、私は青森の地酒を飲みました。抜群の美味さでした。それから「ラッセラ」の掛け声で浅虫のあねさん方と真夜中までねぷたのまねをしてハネました。それから青森がたまらなく好きになりました。
 
青森は、なんか東北の中でも田舎くさいんですが、奥深いんですよね。志功さん、太宰、寺山修司,築山、私が唯一涙を流す演歌歌手「ああ上野駅」の井沢八郎、あのアナクロなコスチューム,独特のフィーリング、ああたまりませんね。そして極め付きは恐山

 こんなことで、青森が好きになり、奥座敷の「酸ヶ湯」にはそのあと2〜3度行きました。私が子供の頃「ズグリ」(こまのこと。宮古弁)を作ったヒバの千人風呂。ちょっとぬるっとして、入っている女の人も中には下着をはいている人もいて少し気持ちが悪いけど。

混浴では私が女の人を見るのではなくて、入り口に鈴なりに座っている女の人達に私のナイスボディー(?)を見られました。
 
いつだったか、朝早い明け方のことでした。あの風呂に人が誰も入ってなくて、私が一人奥くの隅の方に入っていると、30歳ぐらいの有名な女優さんが、名前は忘れましたが(このごろはボケがひどくなりまして)私のそばに一人で入ってきまして、私はひどくどきどきして、あの酸ヶ湯の茶色いお湯に浸かった白い肌のうなじは今でも覚えてます。

それから私のほうを向いてタオルを手にもってすっと立ち上がって出て行きました。私は温泉にもぐって。酸ヶ湯温泉の八甲田には白いきつねはいるのでしょうかね。

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