e−たわごと No.167

投稿日 2006/02/09  レンズとフィルム
寄稿者 八柳修之
 
 
私は視力右0.08、左1.0のガチャ目(これは差別語?)であった。(過去形)
一昨年来、パソコンのやりすぎなのか目がすむ、湘南なのか太陽が眩しい。
眼科へ行くと、「加齢による白内障です」という。「点眼で抑制することはできるが、濁った水晶体(レンズ)の透明回復には根本的には手術しかない」という。「手術の時期は?」「ご自分がお決めになる時期、言えることは高齢になると自らの治療意欲が減退します。事は目だけにはとどまらない。視力の回復はボケ防止にもなる。明るく鮮明な人生を切り開くかです」と。
ボケの一語には弱い、レンズは生涯入替え不要、日帰り手術可能、加えて医師のキャリアと年齢を考えて決断した。(たいした決断ではないが、手術と聞くとやはり小心者であるから怖い)
3か月のウェイティング中、5回の精密検査、手術そのものは僅か10分程度で終わった。現在、術後3週間であるが、裸眼で1.2にまで回復した。
「見えなかったものが見えるでしょう」といわれるが、確かに鮮明な世界が広がった。もっとも人の心の中までは見えないが・・・

強度の近視には早目の白内障手術が有効であるという。しかし、誰にでもよい結果が出るとはかぎらない。医師の話しでは「カメラの原理は目と同じ。濁ったレンズは交換することはできるが、フイルムが悪くてはよい写真が写らない。フイルムにあたる網膜が悪いと期待した結果が上がらない。網膜の交換はまだ研究段階なのです」ということを付け加えます。

レンズとフイルムといえば、最近、カメラ・フイルム業界に大きな時代の動きがあった。コニカ・ミノルタがフオトから撤退、ニコンは一眼レフカメラの製造を縮小、そして国産フイルム70%のシェアを誇る富士フイルムがフイルム・カメラ部門で5千人の従業員の削減が報じられた。
デジタルカメラ、パソコンの目覚しい普及によって写真フイルムやフイルムカメラの需要が少なくなったからである。デジタル化で何枚も惜しみなく撮れるし、DP屋さんへ行かなくとも自分でプリント、調整もできる時代になった。

先日、関さんから、作品が富士フオトサロンに展示されるというご案内をもらったので、毅さんと丁子さんと観に行った。展示されたほとんどの写真はフイルムによる作品であった。フイルム写真にはデジタルとは違う良さがあった。
関さんは「NHK生涯学習写真展ですから老人の作品ばかりです。パソコンが使えないからでしょう。これからデジタル写真が増えますよ。来年からこのサロンも有料になるそうで富士も大変ですね」と言った。

田口さんのお店も大変かなぁと思ってメールしたら、「これまで、時代を先取りして家業を維持してきたが、息子には家業を継がせなくてよかったなぁ」とご主人とお話されているという。
田口さんのご子息の医院は高齢化に対応し、地域に目を向けた医療、先を見通した懸命な選択であるに違いない。もっとも。医者は誰にでもなれるわけではないが・・・
(06・2・9)

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