e−たわごと No.197

投稿日 2006/04/07  通信簿
寄稿者 竹生健二

一年生の時の通信簿を見て、気がつくことを書いてみたい。まず表紙を見ると「通信表」となっている。学校名は「岩手師範学校女子部附属国民学校」と記されている。附属小学校百年誌には、当時の学校名称として「女子部」の表示がないのはどうしてだろうか。

中を開くと教科成績、生活成績、健康成績に分かれており、教科成績は国民科、理数科、体錬科、芸能科、実業科に分かれている。国民科は当時の国粋化に沿った教科で、天照大神にはじまる日本の歴史、それに修身が入っている。生活成績については「知徳一如の錬成を明らかにするために特に摘記する」と表紙の裏側に記されている。礼儀や規律など、いかにも当時重要とされていた資質がとりあげられている (今でも重要と思ってはいるが)。健康成績もそれぞれの体力別に評価がされるようになっており、また体格の項目では学童の平均身長、体重、胸囲が表示されている。壮健な兵隊さんを育成するための指標のような気がする。

出席日数が241日となっている。今の一週五日制ではこうはいかない。今やっと「ゆとりある教育」の弊害が見直されるようになったが、教育の成果が出るまでには長期間を要するのだから、早くしないと近隣諸国に追い越されてしまうのではないかと私は危惧している。

折りしも国会では教育基本法の改正について論議されている。修身の復活を望むつもりはないが、近年の若者の知的水準の低下、精神的廃退、犯罪の多発など、家庭教育だけでは是正しきれない。教育の場でしっかりと正しい方向へ導いていく必要があると思う。
 
 

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