e−たわごと No.227

投稿日 2006/05/14  日本百名山(4)
寄稿者 竹生健二

阿蘇山 1,592m (1960年)
 
三番目の百名山登山は大学四年生の1960年8月10日に登った阿蘇山だ。この年の夏は就職活動をしなければならないときであり、大学の先輩と学部の就職担当教授との間で企業訪問計画が立てられた。その結果、二班に分かれて東京から長崎まで、主だった企業を訪問する旅行が計画された。私の班は7月8日に東京を立ち、浜松の日本楽器を皮切りに西に向かい、最後は三菱造船所 (当時は戦後の財閥解体のまま、横浜の三菱日本重工業、神戸の新三菱重工業、長崎の三菱長崎造船所に分かれていた) で解散となり、私はそのまま7月20日から三菱造船所で実習に入った。

阿蘇山へは実習が終ってから登ったが、その前に実習中の日曜日を利用して雲仙岳へ登ったことをここに記しておきたい。7月31日、7時に起床、三菱の宿舎を7:40に出て長崎駅へ。8:20発の観光バスに乗る。諫早を通って雲仙公園まで約二時間半、道路は国立公園だけあって立派で、エアサスペンションの車がほとんど揺れない。10:45に公園着。約20分待って仁田峠行きのバスに乗る。山の中に入るとしばらくして霧の中に入り下界は見えない。終点の仁田峠で下車し、休憩所で昼食。ロープウェイの通っている妙見岳へは行かず、普賢岳へ登る。幾分下りの道を約15分歩くと鳥居の前に出て、普賢岳へ1.2kmという道標。11:40。ここから山道は急坂となり、険しい石の道となる。日は蔭っているが、背の低い潅木が密生していて蒸し暑く、汗をかく。約20分という行程を30分かけて頂上 (1,359m) 着12:10。一時は霧が晴れたが、再び曇ってきてポトポトと雨まで降り出した。全く視界がきかない。雨が上がると少し霧が晴れ、青空が見え出して有明海も見えてくる。雨上がりの澄んだ空気で見通しが良い。再び霧が湧いてきたので、鳩穴へ向かう。ゆるやかな坂を下ること20分で賢岳神社へ出る。その先が鳩穴。そこから約5分で池に出る。さらに歩くこと15分、大きい岩の洞穴で風穴になっており、吐く息が白くなる。岩に触ると手が痛くなるほど冷たい。そこを出て再び上り道。再び池に出てさらに神社前へ。石段を下り、さらにゆるい坂を下って行くと、約40分で先の鳥居に出る。16時を過ぎている。その先、坂を上って仁田峠16:50着。ここで一休みする。17時発のバスで公園駅へ。18:30まで地獄を見物し、夕食を取って18:45発のバスで長崎へ。長崎着21:10。普賢岳はその後の大噴火で麓の深江町は壊滅的な打撃を受けた。登山は当分できないだろう。1998年以降何度か長洲の造船所を訪問したが、有明海を挟んですぐ目の前に雄大な普賢岳が立ちはだかっているのが見えた。

実習を終えた8月9日は、実習仲間の同級生二人とその夜23:02に長崎を立ち、鳥栖経由熊本7:25着。乗り換えて坊中9:22着。ここから9:40発のバスで阿蘇へ。バスは眺めのよいゆるやかな道を走り、ロープウェイ駅へ。ここから約20分歩いて火口。周囲4キロメートルという大きい火口で、下からは亜硫酸ガスを含んだ蒸気が噴き上げている。そこを回り、まず中岳を、続いて高岳へ。約二時間かけて回り、ゆっくりと下山して昼食。15時丁度のバスで坊中へ。15:30着。15:36の列車で熊本へ。この日は西鹿児島まで行き、そこで宿泊。
 

雲仙岳頂上
 

阿蘇山
 

阿蘇山
 

TOPページへ


iwayama3 since2002.11
Presented by Ayako Taguchi