e−たわごと No.232

投稿日 2006/05/23  島の山
寄稿者 斎藤 毅

(オラー「サイ」ダ。キノウ、ヤマサイッテキタデア)
 
 伊豆七島の一つ神津島に天上山という山がある。標高僅か 572m だが、七時雨山と共に新百名山に数えられている良い山である。小島の山ながら、深山幽谷の趣きもあり、花の百名山にも入っているように、オオシマツツジをはじめ様々な花を楽しむことが出来る。
 大学卒業後もこの四十何年か毎年春秋の山行と夏冬の飲み会を欠かさずやっている連中と此処に出掛けた。
 東京・竹芝桟橋から船で島に向かう。5千総トン位の客船とジェット船とがあるが、都内とはいえ、客船では夜行で9時間掛かる。ジェット船なら4時間足らずで済むので之にする。(航空便なら50分。ジェット船とは、ジェットエンジンで海水を噴出し海面から浮き上がる力を得て翼走する船)
 5/21(日)朝8時出航。前日は風波のため欠航だったからこの日を選んでいたのはラッキーだった。翌日も出航2時間前までは走るかどうか分からぬ由。12時、神津島着。但し、島には港が2つあり、多幸湾(東側)か前浜(西側)かはそのときの風波の状況で決まる。我々内陸育ちには想定外のこと。
 先ず、昼飯に島の海鮮を食べ(幾つになっても食い気が先)島内遊歩散策。村営温泉保養センターで入浴。火山島だから温泉は豊富。海岸ベリにある露天風呂が海水浴場になっている。
 宿泊は登山口近くの民宿。本当は翌日に備え禁酒が良いのだが、やはり前夜祭。一汗かいた後だからビールも旨いが、島で造った焼酎・盛若が旨い。湧水が良いのかな?ネーミングにも親しみが持ててつい仲良くなりすぎる。
 5/22(月) 7時出立。黒島登山口から登る。40分程黙々と歩き、一つのコブ・黒島山10合目へ。振り返ると島の緑と青い海、絶景なるかな。
 天上山の広い頂上大地には、江戸時代にロシアを警戒するために築いたというオロシャ石塁、噴火口跡にきれいな水を湛えた池(千代池、不動池)、月面のような感じのする砂礫地帯(表砂漠、裏砂漠)など見るべき所が多いが、更に随所に展望所があり(天空の丘、新東京百景展望地、等)があり、素晴らしい眺めである。
 ところで伊豆七島とは何処何処かご存知ですか?地図上にはもっと島がある。北から、大島・利島・新島・式根島・神津島・三宅島・御蔵島・八丈島。一般的には外から見て、式根島を新島の一部扱いにしているようだが、神津島からは七つの島が見える。○匹の子豚じゃないが、島から見て自分を入れずに数えれば伊豆の七島である。こじつけに過ぎるかな?それ程見透しの良い処というわけです。
 宿で作ってくれた握り飯の昼食をとって、今度は白島口を下りる。宿で一服、ビールで乾杯。これだから山歩きは止められない。
 帰りもジェット船。夕刻竹芝着。次は何処に行こうかな。

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