e−たわごと No.253

投稿日 2006/06/04  日本百名山(24)
寄稿者 竹生健二

富士山 3,776m (1998年)
 
この年の春には例の開発計画の見通しがついて、スイスの由緒ある会社との合弁事業に発展することになり、その初代社長になることが決まった。新会社設立の準備に暇がなかったが、満61歳になる記念に富士山に登ることにし、昨年同様NさんとI君を誘ったところ快諾を得た。私の誕生日にあたる8月21日金曜日の夕方、仕事を終えてI君が友人のS君と一緒にリュックを担いで我が家へ来て泊まった。翌22日4時に起床、最寄の駅で同じ会社のI君の登山仲間で、登山のベテランであるOさんが合流、東名高速道路を御殿場で降りて、富士吉田から富士スバルラインに入り、標高2,305mの五合目駐車場へ。駐車待ちの車が列をつくっていて、ようやく10:55に駐車する。辰野からきてくれたNさんと合流し、昼食のあと11:50に登山開始。曇り空。登るにつれて脚は何ともないのだが、疲れが早くなる。気圧が低いためだろう。今まで一度もこんなことはなかった。それでもまだ日の高い17時に八合目の小屋に着き、宿泊の手続きを済ます。夕食のあとはすぐ就寝だが、隣に横になった子供が高山病になったのか、頭痛がするというので父親が頭をたたいてやったり、母親が階段を下りて小屋の主人に薬はないかと訊きに行ったりで、とても休めたものではない。1時に起床の合図。下から暗い中をどんどん登山者が登ってくるので、混まないうちに頂上を目指すなら1時半が出発時間だと。外に出たとたん、満天の星。今まで久しく、空にこんなに星があることをすっかり忘れていた。冬の大三角と天の川。オリオン座が昇ってくる。早く出発したつもりが、もう数珠繋ぎ。やっと久須志神社に3:40着。さすがに寒いが、じっと御来光を待つ。5:20に雲の中からの御来光。このあと右回りでお鉢めぐり。臨時の電話局があり、家へ電話する。測候所に着くと、富士の影が西の雲に映え、遠方には甲斐駒ケ岳、仙丈岳、北岳、農鳥岳、塩見岳が見える。7:30に下山開始。単調な下り。30分ごとに小休止をしないと疲れる。八合目の小屋に8時着。五合目の駐車場に10:40着。昼食あと、Nさんと分かれ、Oさん、I君、S君を乗せて我が家の最寄り駅で降ろす。一度は登ってみたいと思っていた富士山に登ることができ、しかも山頂では見晴らしがよく、いい思い出になった。私にとっては日本百名山の22座目である。
 

 

 
 

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