e−たわごと No.254

投稿日 2006/06/05  日本百名山(25)
寄稿者 竹生健二

北岳 3,192m (1998年)
 
日本最高峰の富士山に登ってから、次は二番目に高い北岳に登ろうと決め、I君に相談してOさんに打診してもらった。意外と簡単に10月30日の金曜日、仕事が終わったら職場から車で直行することに決まった。日本百名山の23座目である。
30日には車で出勤して会社の近くに駐車し、夕方Oさんと会社の食堂で夕食をとったあと、18:35に東京を出発。首都高速道路と中央高速道路は、金曜日の夕方とあって至るところで渋滞した。そのうち雨になった。境川サービスエリアでI君と彼の友人のF嬢とを待つ。22時に合流し、甲府昭和のインターチェンジで降りて竜王駅から芦安村へ向かう。夜叉神峠を過ぎて南アルプス林道に入ると、前照灯をハイにしても濃い霧を照らすだけで、ガードレールがほとんど見えないのでゆっくり走る。23:55に広河原着。かなりの台数の車が駐車して寝静まっている。雨が激しくなる中、車二台に分乗したまま車中泊。明日は引き返すことになるのか。
31日は5:30に起床。雨は止んでガスが立ち込めている。自炊の朝食をすませ7:35に出発。大樺沢と北岳が少し望める。八本歯から上はうっすらと雪がある。広河原小屋で聞くと、昨夜の雨は上では雪で、肩の小屋までは行けても、山頂までは完全な冬山装備でなければだめだろうと。そんな装備はしていないが、ただ簡易アイゼンだけは持参している。せっかくここまで来たのだから、行けるところまで行こうと決める。山頂の雲が取れ、出合に来るとバットレスがよく見える。二俣で10時。軽い食事を取ってから小太郎尾根の急坂にかかる。晴れてきて日光がまぶしい。草スベリを二度通り越すと、雪が点在しだす。肩の小屋の手前で積雪が20cm程になったので、簡易アイゼンを装着。小屋に13:55着。宿泊の手続きを済ませてから、荷物を置いて14:30に山頂へ向かう。道の表面は凍りついてテカテカと光っている。10月末の低い太陽の光の下に、仙丈、駒、間の岳、富士山が見える。山頂15:05着。あと30分遅かったら、この景色は見られなかったろう。15:30に下山開始。小屋15:55着。中央線の急行列車に備えてあるのと同じ型の公衆電話器がある。家に電話すると、すぐつながる。便利になったものだ。
11月1日、5時にトイレに立つと、北岳山頂にオリオンがかかっている。白鳥座が真上に。ご来光は6:05だが、すぐ雲の中に隠れる。富士山が雲海の上にその雄姿を見せる。7:45に下山開始。白根御池9:45。30分の休憩のあと、ここから先はほとんど等高線に沿って歩く。やっと下りにかかると、いきなり急坂だ。広河原小屋12:25着。山頂は雪でも下界は紅葉の真っ盛りだ。自炊の昼食のあと解散。一昨日夜中に通ってきた南アルプス林道は、真昼に見ると背筋が凍るような断崖のすごい道だ。日曜日の上り線はどこも渋滞した。
 

北岳山頂 遠方は仙丈岳
右に間の岳

ご来光
 

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