e−たわごと No.276

投稿日 2006/07/05  インフレ下の生活策(2)
寄稿者 八柳修之

2.生活物資の買いだめをせよ。
ハイパーインフレの下で商品の値段はどうなるか。極端にいえば時は金なり。時々刻々と値段はアップする。店によって値段の差が出てくるのは当然である。庶民は安い店がないか歩き廻る。スーパーでは値段の付け替えに困る。そのために従業員を残業させれば費用も嵩む。

そこでお店の対処方法やいかん。個々の商品に値段を付けることを止め、(当時はまだバーコードは導入されていなかった)商品の値段は陳列棚に表示する方法に変えた。レジでは商品のコード表と照らしながら計算する。そのため時間もかかりここにも長蛇の列ができた。
そのため、スーパーでは5品とか7品しか買わない人のための専用レジをつくって対応した。(このシステムは日本でも導入されればよいと思うが、まだお目にかかったことがない)
お客の中にはお金がなくなって買えなくなった品物をレジで戻す人もいる。
とにかくお店もお客も大変である。

ハイパーインフレになると、お店から姿を消しやすい商品、・・・砂糖、食用油、塩、小麦粉、トイレットペパー、粉ミルクなど生活に必要な基礎物資で買いだめの対象となりやすい。政府はこれらの物資の価格凍結をするから、かえってお店は物隠しをし、インフレに拍車をかける。

3、借金せよ、前借せよ
ハイパーインフレが進むと、従業員はいろいろな理由をつけて雇用主に給料の前借の泣き落としにかかってくる。退職金の前借は労働法上50%まで認められている。
しかし雇用主として、前払いする場合は弁護士を通じてドル建て表示のきちんとした契約書類を作成していかないと、後で紙屑同然のペソ札を受取るか、踏み倒されることとなりかねない。借りた方の立場が強くなるのは、国の対外債務の処理を見ればよく分かるというものだ。お店や企業にとって、インフレの目減りから逃れる方法は物をストックすること、買掛金を増やすことである。
(完)

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