e−たわごと No.303

投稿日 2006/08/14  日本百名山(44)
寄稿者 竹生健二

間の岳 3,189m / 農鳥岳 3,026m (2005年)
 
I君とF嬢はお盆休みが取れたし、Oさんもこの期間に時間に余裕があったので、私の念願の「北岳の南」へ一緒に行ってくれることになった。1998年に北岳山頂から見た南の眺めがすばらしかったのを忘れることができなかった。

8月14日の日曜日は夜中出発となるので、Oさんには前日我が家に泊まってもらった。1時起床。Oさんを起こして1:20に横浜を出発。小雨の中を調布へ。F嬢を拾って国立・府中のインターチェンジから中央高速道へ。I君はほぼ同時刻に辰野を出発。全く渋滞なく、途中霧雨もあったが双葉で高速道を降りて国道52号を南下、早川渓谷へ入る分岐点でI君を待つ。夜は白々と明けてきて、上空は曇り。合流して奈良田へ向かう。途中霧雨も。奈良田の駐車場に着くと丁度5:30のバスが出るところ。乗るならすぐにと言われるが、準備があるので敬遠し、次ぎの7:50発のバスまで準備のあと朝食と仮眠。晴れてくる。バスは広河原着8:50。準備のあと9:00から登山開始。駐車場から登山口の吊橋へ歩いて行くと、左手に大樺沢の雪渓とその先の八本歯のコルが見えるが、北岳山頂方面はガスの中。6年前に北岳に登ったときと同じコースで大樺沢を登る。御池小屋への分岐点に休んでいる人が大勢居たため、分岐点の標識を見落とし、小屋の方へ登りだす。Oさんが「おかしい、もっと沢に近い筈」と気づき、分岐へ戻るために下る。左岸から右岸へ沢を渡る手前で休憩。二俣の分岐でも休憩。ここから八本歯のコルへ向かう。時々直射があって暑い。分岐の先で昼食休憩。雪渓に差し掛かるとはるか下の林道のガードレールが白くはっきりと見える。急に傾斜がきつくなる。13:40にやっと雪渓の上端に着く。休憩。このあといよいよガスの中に入るが、時々ガスが晴れる。14:30に最初の梯子に掛かる。ここからはピッチが不規則な木の梯子が連続する。コルまで40分との標識のあるところで右に90度折れると、急に視界が開けてバットレスが目の前に踊り出る。岩登りをしている人をこちら側から望遠レンズで撮影している人が居て、何やら向こう側と大声で会話している。そこを過ぎたところで小雨になり、休憩。コルの尾根15:15着。雨が強くなり、雨具とリュック覆いを装着する。ここからさらに木の梯子を登る。北岳山頂への分岐に16:10着。ここからはだらだらと下りになるが、木の梯子を水平に置いたような道が続く。間の岳 (ガスの中) 方面へ続く稜線上に今日の宿泊所となる村営北岳山荘が見えるが、なかなか着かない。雨は降ったり止んだり。Oさんが重い荷物のために遅れるが、I君とF嬢がテント場確保のため先を急ぐ。山荘に着く頃には雨は止む。山荘着16:45。夕食は18:40から。20時頃には就寝。
翌15日の零時と3時ころに目が覚める。4:10には周りがガサガサし出す。二度目の朝食が5:10から。外へ出てみると、間の岳方面は霧の中にうっすらと稜線が見える。昨夜3時には空一面に星が見えたと言う人もいる。雨具を付けで6:40に出発。しばらくすると、西からの強風と雨で眼鏡のレンズが曇り、先がよく見えない。それでも昨年の悪沢岳の時ほどではない。稜線歩きは風にあおられて登りがきついが、時々は強風が体を持ち上げてくれるように感じる。中白峰で休憩。その先で休憩。中白峰を過ぎると風は弱まるが、間の岳山頂付近は再び強風。登山中時々ガスの中でもうっすらと陽光。間の岳に8:20着。いっとき富士山の輪郭がうっすらと見えるが、ほんの瞬間だ。これ以上待っても眺望を得るには期待薄すなので、8:40に出発しようとすると、何と急に晴れてくる。地蔵、観音、薬師。はるかに秀麗富士の峰。農鳥、そのずっと後方に塩見、赤石。しばらくして、北岳とそのはるか奥に八ヶ岳の主峰 赤岳が。しばらく足を留める。荒川三山のときもこんな天気なら縦走も楽しかったろうに。9:00出発。風は殆ど止み、道は一気に下りとなる。360度の眺望を楽しみながら進むと、しばらくして農鳥小屋の赤い屋根が見えてくる。小屋着10:00。食事をして10:20発。鳳凰三山がよく見える。登りだすと急坂。三国平から熊の平小屋経由、塩見へ行く長い道がどこまでも見える。11:00に急坂が尽きると、今まで隠れていた塩見が真正面に見えてくる。西農鳥岳11:10着。振り返ると間の岳の右後方に北岳が見える。農鳥山頂の丁度真後ろに富士。この時間になると、そろそろ富士も下から次第に雲が湧いて来る。Oさんがゆっくり登ってくるのを確認して11:25に出発。農鳥岳に12:00着。12:35になると雨がぽつぽつと降ってくる。Oさんは荷物が多く、遅れだす。雨は急に強くなるが途中で止む。13:05に下降の分岐点。ここでしばらく休憩。降下点13:30発。急な下りとなる。雨がきそうもなくなったので、途中で雨具を脱いで休憩。樹林帯に入り、しばらくすると遠くに沢の音が聞こえる。14:45にやっと沢に出る。二本目の流れを渡ったところで、休憩。しばらく下ると人の声がして、木の間からテントの鮮やかな色が目に入ってくる。大門沢小屋着15:35。先発のI君とF嬢はテントの準備が終ったところ。まだ日没前で、沢の下の方は晴れている。夕食は17:00。Oさんは18:00に着いた。重い荷物で登りがきつく、西農鳥の下までは頑張ったが、それからが思うように足が運ばず、西農鳥で雨になったと。小屋には談話室もなく、テント組と一緒に懇談する場所がないので、19時には就寝。22時ころには、小屋のトタン板に雨の音。だいぶ強く降っているらしい。テントは大丈夫だろうか。
翌16日の火曜日、3時に目が覚めたときには、雨は止んだらしく沢の音だけがする。4:30起床。4:50朝食。5:55出発。下りは昨日のような急傾斜はなく、だらだらと下り、一時は等高線に沿って歩く。最初の吊橋の手前の水場で休憩。晴れてくる。さらに吊橋を二つ渡り、変電所の先の車道に入ったところで休憩。車道はすぐ舗装路となる。発電所着8:30。発電所から20分で駐車場着。装備を解き、温泉探し。奈良田の町営の湯は混んでいるというので敬遠し、西山温泉まで下ると、昨年できたばかりという「蜂蜜の郷」という露天風呂。10時からというので、25分ほど待つ。いい湯だ。ヒノキの湯船と、硯を大きくしたような石の湯船。晴れて気持ちがいい。I君、F嬢と分かれてOさんと二人で10:30に出発、甲府南11:30。途中小仏トンネルのあたりで一寸渋滞しただけで、お盆の帰省ピーク前に八王子通過。石川サービスエリヤに12:00について軽昼食。Oさんを世田谷で降ろして我が家着14:35。
間の岳は百名山の43座目となる。西農鳥岳 (3,051m)、農鳥岳ともいい山だが、百名山には入っていない。
 

間の岳山頂
 

間の岳から富士山を望む
 

後方は西農鳥、右は塩見岳 
 

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