e−たわごと No.304

投稿日 2006/08/15  日本百名山(45)
寄稿者 竹生健二

聖岳 3,013m (2005年)
 
この年はI君とF嬢が三度も私の登山に付き合ってくれた。ご両人とも聖岳も光岳もまだ登っていないというので、目的地は一致した。Oさんも参加できる。今回も出発が早朝になるので、前日の9月17日土曜日に辰野にある会社の寮にOさんと泊まった。
翌18日は3時半起床、外は気温が低く寒いが空にはオリオンが真上に見える。4:10にF嬢の車で出る。I君も同乗。国道153号を南下、飯田で朝食を買い、車中食。急に明るくなりだす。ここからは2003年にKさんと光岳に行ったときに通ったのと同じ道を、新・矢筈トンネル経由上村、さらに下栗を経て易老渡へ。今回はそこからさらに先の便(たより)が島へ。ここには宿泊施設があり、駐車場も整っている。7:10に着く。登山の準備をして、7:55に出発。晴れ。トンネルをくぐり営林小屋へ通じる平坦な道を沢に沿って歩く。西沢渡8:35着。順番待ち (前に四人組) で沢をゴンドラで渡る。営林小屋8:55。ここからいきなりジグザグの急坂。30分ごとに小休止。10:30に便が島と聖平の中間点の標識に出会う。また休憩を挟みながら登る。一旦傾斜は緩やかになったがすぐまた急坂に。苔平の先で昼食。さらに登ると13:25にいきなり樹木がなくなり、崖の上に出ると、ここが薊 (あざみ) 畑。北に聖、東は谷が開け (椹島へ下る道があり、すぐ先に聖平小屋)、東南には南岳の後ろに上河内に続く。さらに茶臼、仁田岳、易老岳、センジが原の先に光岳が連なり、全て見渡せる。あまりの素晴らしい景観にしばし時を忘れる。双眼鏡で除くと、上河内の頂上に立っている人まで見える。14:00に出発し、しばらく下ってから平原の中の木道を進むと聖平小屋。14:15着。宿泊の手続きを済ませる。9月24日までは食事の提供もあると。夕食は16:30。I君、F嬢、Oさんとも早速テントを張り夕食の支度。私はすることもなく、小屋の中で横になる。夕食あとは隣の客が話し出して、20:00の消灯までうるさい。
翌19日は敬老の日。3:30に起床。山頂でご来光を拝む人は3時ごろに出た。4:00に点灯。テント組は起きて朝食の準備中。西の山の端にかかった満月 (18日は月齢15) の明るさで、星の数はそれほど多くないようだ。オリオンが南の天空に。小屋の朝食は4:30から。荷物を整理してから持参した食料で一人朝食を済ます。5:10に東の空が明るくなってくる。今日の日の出は東京で5:27 (日の入17:42)。5:40出発。薊畑6:00。雨の心配はまったくないので、重い荷物を置いて、食料、飲み物、双眼鏡だけ腰にぶら下げて6:10から登る。日はだいぶ昇ってきた。小聖の手前で森林帯を抜けると、正面に朝の太陽の光を一杯に受けた兎岳、右に聖の手前の切り立った岩壁。6:50小聖。写真だけ撮ってそのまま登る。水場7:08。ここからは頂上が見えているが、容赦ない急坂が始まる。ジグザグ道を一歩一歩登り詰めて行く。太陽が照りつけ暑い。7:45に前聖山頂。西に「しらびそ林道」、そのはるか奥に御嶽山。東に富士山のシルエット。南には上河内から光岳に続く連山。真北には赤石岳が手に取るように見える。奇しくもちょうど一年前、赤石山頂からは全く視界が利かなかったが、今は双眼鏡で覗くと、赤石山頂小屋の窓枠まで見える。赤石岳のすぐ左遠方に仙丈岳。赤石岳のずっと左手前に百間洞 (ひゃっけんぼら) の小屋、さらに左に兎岳、赤石の右後方には荒川の峰が千枚岳に続く。悪沢岳の山頂は赤石岳の陰になっている。8:30に奥聖岳へ向かう。8:45着。ここからは悪沢岳の山頂がはっきりと見える。昨年はあの峰を雨の中 黙々と歩いたのだ。9:15出発、前聖9:30。下山開始9:35。薊畑10:40。早い昼食。聖岳の山頂にガスが掛かってきた。11:10出発。苔平11:50。樹林の間から見える兎岳の稜線にも、もうガスが掛かってきた。12:00出発。12:40中間点。沢の音がかすかに聞こえ出す。上空には薄い雲が出たか、木漏れ日もなくなった。13:00、下に沢の流れが光って見える。13:35に突然営林小屋の屋根が見えて、13:38に西沢渡着。シャツを脱いで沢の冷たい水で体を拭く。ここでは上空に雲はあるが、日は差している。後発隊が14:10に着いて、一緒にゴンドラで沢を渡る。14:40に便が島の駐車場着。着替えをして15:10に車で出る。日は西に傾いた。16:10に上村の国道152号に出る。矢筈トンネル経由飯田へ。ここから国道153号で伊那へ。99年に穂高の帰りに寄った「永田の湯」に18:30着。ここですっかり疲れを取る。すっかりいい気持ちになり、17:15に出て辰野の食堂で夕食。I君とF嬢とはここで別れて、Oさんと有賀峠経由諏訪から中央高速道。三連休の最終日だが、小仏トンネルの先の渋滞がほんの僅かで、高井戸まで順調に来る。Oさんを世田谷で降ろして我が家着00:55。
これで日本百名山は44座目となった。
 

早朝の聖
 

聖山頂
 

聖山頂から富士を仰ぐ
 

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