e−たわごと No.316

投稿日 2006/10/13  亜国見聞録―9 泥棒の分類(2)
寄稿者 八柳修之

4.強盗・・ラドロン(ladron)
小は引ったくりからピストル強盗まで、身に危険が及ぶものである。
最近のブエノスアイレスは治安が悪いという話を聞くが、私の駐在中、日本人がピストル強盗などに遭ったという話は聞かなかった。
ラドロンは通常複数であり、その道のプロである。狙った獲物は逃さない。
獲物にならぬよう用心するしかない。当たり前のことであるが、目だった服装や行動をとらぬことである。この点、日本人は目に付きやすく金持ちと見られカモである。ネックレス、高価な時計など身につけて歩かない。カメラは袋に入れて歩くなど予防するしかない。また運悪く金品を奪われても物に執着せずに抵抗しないことが大切である。ひったくりに遭って「ラドロン」と言って追いかけても、南米では街の中を走るのは泥棒と相場が決まっているし、街の人はただ傍観者、捕まえてもくれない。お可愛そうにと思うだけだ。

 強盗に遭ったときに備えて、常にある程度の現金を持っていることが大切である。強盗が期待したほどのお金を持っておらず逆上することがあるからだ。
またお金も分けて持ってくとよい。某社の運転手が車ごと強盗に遭い、無一文になって、電話する小銭さえ無く遠い所から歩いて帰って来た例があった。
 ブエノスアイレスにはお札を入れることができるベルトがあったが、ラドロンは知っていたであろうか。
 
ブエノスアイレスの地下鉄が開通したのは1913年、日本より14年も早い
しかし、1994年丸の内線で廃車となった赤い車両が今でも走っている。

5.詐欺・・フラウデ(fraude)
詐欺も泥棒の範疇に入るであろう。詐欺は日常的な出来事から、大は政治家にいたるまで多い。政治家は税金を奪う最大の泥棒である。
詐欺師のことをエンガナドール(enganador)という。動詞でガナール(ganar)とは、儲けるという意味である。

泥棒の倫理を総括すれば、次のようになろうか。
・ 現行犯なら罪になるが、見つからなければよい。
・ 盗みの機会を与える方も悪い。
・ 見つかっても、戻せば盗みにならない。
・ 罪を犯しても、教会で懺悔すれば許される。
(この項、完)

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