e−たわごと No.350

投稿日 2007/01/20  日本百名山(50)
寄稿者 竹生健二

八ヶ岳 2,899m (2006年)
 
2006年は4月に足慣らしも済ませてあるので、できるだけ早く百名山のひとつに登りたかった。ところで、いつもの登山仲間であるI君とF嬢はめでたく結婚し、二人で八ヶ岳山麓の原村にあるペンション村に一軒のペンションを買い取って、冬はスキー、夏は登山のベースキャンプにしたと言う。「ならば早速それを見ておきたい」と伝えると、五月連休はずっと滞在していると。そこで、とりあえず5月5日の昼過ぎに訪問し、もし天候と山の状況が許せば、八ヶ岳へ一緒に行ってもらうことにした。
5日の金曜日は朝から快晴。初春の八ヶ岳はまだ雪が深い。家内にはとても無理だ。10時に私一人で車で出る。調布インターチェンジから中央高速道へ。諏訪南に12:40に着く。原村のペンション村には12:55着。二人がペンションの前で迎えてくれる。連休の最中だが、あたりはひっそりとして静か。いろいろ話をしたあと、14時から歩いて八ヶ岳牧場へ。レジャーセンターになっている。広い牧場の奥に、正面から日光をまともに受けた八ヶ岳連邦がくっきりと見える。雪がかなりありそうだ。そこから散策道のある森の中に入る。落葉樹林で明るい。一回りしてから隣接する農業実践大学へ。校舎、寄宿舎、牛舎、鶏舎。ペンションに16:45に戻り休む。Fちゃんの手料理のビーフシチューで夕食。厨房は前の所有者が備えたものがそのまま受け継がれており、冷蔵庫、食器洗浄器、ガスレンジなど、業務用の大型。明日の登山について相談し、美濃戸の赤岳山荘に電話したところ、何とか八ヶ岳に登れそうなので明日5時に起きて八ヶ岳に登ることに決める。ニュースでは、今日松本で28.9℃だった由。
翌6日は5時に起床。薄曇。昨夜のうちにFちゃんがおにぎりを作ってくれていた。それを一個朝食に。登山の服装を整えて、今ではペンションの主人になったI君の車で一行三人が5:30に出発。美濃戸の赤石山荘着6:05。ここに駐車させてもらう。6:10に登山開始。すぐに北沢へ行く車道と分かれて、南沢に入る。晴れてくる。右岸を歩き、その先で左岸へ。更に右岸に渡ったところで朝食休憩。その先、森の中をしばらく行くと道がアイスバーンになる。急坂になり、沢から離れて高度を上げる。長袖シャツを脱ぎ、半袖シャツにチョッキとなる。滑り易くなった。7時半、アイゼン装着。8:30に林の前方に展望荘が見え、さらに進むと樹木がなくなり、その先が白河原。一面の深い雪。8:47に行者小屋着。右から阿弥陀岳、中岳、赤岳、地蔵石室、横岳、硫黄岳まで良く見える。食事をして9:15発。地蔵尾根を登る。しばらくは林の中のゆるい雪道だが、その先は急傾斜でほぼ直登。石室の手前で視界が開ける。石室着10:20。ここからは眼下に東の景色が広がる。正面に野辺山のパラボラアンテナ、その奥に (左から) 甲武信、国師、金峰の連山、その右手前に茅が岳、その右遠方に霊峰富士、さらに鳳凰三山、農鳥・間の岳・北岳の連山、甲斐駒、仙丈、遠くに空木、木曾駒、御獄、乗鞍、穂高、槍。茅が岳以外はみな雪を頂いている。さらに霧が峰、ぐっと近くに蓼科 (山頂は残雪)、北横岳、天狗、硫黄、すぐ手前に横岳。10:35発。赤岳展望荘へ。一休み。風が急に強くなる。長袖シャツの上にジャンバーを羽織る。11:05に山頂を目指して最後の登り。頂上小屋11:40着。昼食。山頂12:15発。すぐ垂直の下りの鎖場。脇を見れば千尋の谷。雪もあり気を許せない。やっと中岳への分岐に12:45着。文三郎道に入る。地蔵尾根とは異なり樹木がないので、雪はサクサクの状態で時々膝のあたりまで脚が潜る。行者小屋着13:25。ジャンバー、長袖シャツを脱ぐ。小屋発14:00。しばらくは雪道で歩きやすいが、雪がなくなると石や木の根を跨ぐように歩かなければならないので、夏山のように歩きにくい。そのうち沢に近づき、15:15にやっと左岸から右岸へ渡る。赤岳山荘の駐車場着15:30。車でペンション着15:55。お風呂をもらい、夕食。黄金週間の終わりに近いので、高速道路の混雑を避けようと、もう一泊して明日早朝に帰ることに。(家に帰ってから本に掲載されている航空写真を見ると、どの登山道もジグザグの道になっている。雪に覆われるとこれが直線の道になるので、地蔵尾根や展望荘から赤岳山頂小屋への道が直登で急なわけだ)。
7日の日曜日は4時に起床すると、霧雨。お礼の手紙を置いて4:30出発。雨は韮崎で止む。途中は
交通量も少なく、全く混雑なく調布インターチェンジに6:15に着く。我が家に6:40に着く。

八ヶ岳はずいぶん前から登りたいと思っていた。日向山、茅が岳、甲斐駒ケ岳、霧ヶ峰、どの山に登っても美しい姿を見せてくれていた。しかも今回は初春とは言え、冬らしい登山の初経験だった。これで日本百名山は46座目となった。
 

 

手前権現、後方北岳
 

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