関西発 No.002

発信日 2002/12/11  松風みどりの作品
発信者 田口絢子

大阪で緑ちゃんに会った時、大津のお祭りで男の子が着る着物に絵を描いていてそれがやっと出来上がったのよ、と写真を見せてもらいました。
どんなお祭りでどんな着物を着るの?とたづねたところ、私は描くだけで詳しいことは木村さんに聞いて・・ということで早速メールを打ちました。

この木村さんは京都老舗の呉服屋さんで、みどりちゃんとは随分古いおつき合いの方で私も紹介されみどりちゃんの描いた帯を2,3本持ってます。
想い出を語る会では箱石(植村)絢ちゃんがお着物着て、やはりみどりちゃんの描いた帯を締めてきてくれてうれしかったです。

早速ご親切に写真と大津のお祭り、そしてみどりちゃんが描いてそして染めた着物を男の子が着た様子を送って下さいました。
全文のまま掲載しますので写真と共にお祭りの気分に浸りながらお楽しみ下さい。

追記
木村さんは昨年京都に行ったとき私が毎年七夕の飾りの染めに挑戦してることを知って、いろいろご指導して下さった方です。その甲斐あってか今年は盛岡市長賞を受賞しました。



 -----Original Message-----
 From: 木村忠夫
 Sent: Friday, November 29, 2002 12:07 PM
 To: 田口 絢子
 Subject: 襦袢半纏


 田口絢子様

  故殿下のありし日の園遊会の写真有り難うございました。根付けの
 コレクション等各方面へ造詣が深かった大切な方が逝かれて、ほんとう
 に残念に思います。

 松風さんに描いて頂いた襦袢半纏は参考資料に残してる小さいファイル
 しかありませんのでお役にたつかどうか、、とにかくお送り致します。

 各地の祭では男衆が女の襦袢を着用することはよくある様です。京都で
 は鞍馬の火祭り。下帯一つに女襦袢を羽織って大松明を担いで腰を振り
 ながらねります。大津祭では曳山の上の囃子方の男衆が羽織ってます。
 いずれも神事とは別に着用しています。

 大津祭は秋祭りですが京都の祇園祭を色濃く受けています。曳山が13
 基巡行しますが、山鉾の山に相当するものです。懸装品などは全く同じ
 形式で囃子も祇園囃子に共通するものが多々みられます。
 この祭も又、二階祭で小振りではありますが十分に大きく、緋毛氈を垂
 らした二階座敷からの見物が一等席です。見た目、主な違いは車が3輪
 であること、各々の謂れに因んだ「からくり」を持ってること、囃子方
 の衣装などです。

 祭当日神社へは囃子方の子供達も五つ紋付きで巡行、そこまでが神事で
 午後は町内へ帰り、きものを着替え襦袢半纏を羽織って町中を巡行する
 ことになります。あい間にからくり人形のパフォマンスが入るといった
 趣向です。
 だいたいが男になる祭でもあるそうでこの時に気甲斐性をみせるという
 ことで、、子供には強い子になれとかの想いを託しています。
 男の甲斐性、女襦袢もその一つであったのでしょう。襦袢を着るルーツ
 はこのあたりに有ると思ってますが、今度半纏を作った山では、品位を
 大切にしていて女物着用禁止にしています。

 この祭も祇園祭と同じく女性は山には乗れずもっぱらきりもりや接待で
 す。男女平等とかで、よく話題になるのですが、案外渦中の女性は女性
 で男共を遊ばせてやってると、たいして気にしてはいません。どころか
 十分に楽しんでいてしたたかです。

 虎の半纏を着た子は四歳で、中途で山から下りたそうです。母親は
 「うちの子は甲斐性なしで、、」と嘆く一方、「下、歩いてたおかげ
 でカメラが一杯よってきて、雑誌の取材もうけた。」と嬉しそうに
 話してくれました。

 大津祭では今でも町内の数軒、代々が費用を賄っているようで、祭の
 ためならというバカ共の熱い想いが伝わってきます。これって何処とも
 同じですね。

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 木村 忠夫

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