関西発 No.012

発信日 2004/04/05  舟越桂展(2)
発信者 松風緑子

4月4日、広島市現代美術館で開催される舟越桂展の初日、宝塚に住む美大出のパステル画家の友人(彼女は数年前から、桂さんの隠れフアンで、彼女の東京の伯父さまと保武先生とは親友)と新大阪駅で合流、朝7時10分の新幹線に乗り、8時44分広島に着いた。

私は事前に美術館に電話、講演会の有無、日、時間、予約要るか否か、交通手段、所要時間、レストランの有無 等々を聞いていた。

講演会は初日の4日、2時から3時半まで。予約不要。12時に整理券発行。12時少し前に来られたら良い、との事。
私は盛岡では、葉書で応募、抽選で当たった人だけ講演会を聞けた事伝えたら、美術館の人は 盛岡は先生の故郷だから知ってる方が多くてそうされたのでしょう。こちらはそんな心配は無用。会場は150席ある。満席になることは今まで一度もなかった、と言った。

それで我々は 原爆資料館が9時から入れるので そこに行き、ドームその他を廻り、11時半にタクシー で10分、美術館に行って12時に整理券もらい、館内のレストランで昼食。作品拝見して、2時からの講演 を聴くという計画を立てた。

ところが11時45分美術館に着いたら、とんでも無い事が我々を待ってた。

ロビーはあふれんばかりの人、人、人が美術館の人達ともめ合ってる。何事?と我々の前に並んでた人に聞いたら、その人は 11時にここに来たら、すでに150席一杯になってて、ここで終わりです、とはるか前の方で切られ、切られた後の人たちが、立ち見を交渉の末、50人だけ立ち見券をもらえ、その後又立ち見券50人増やし、もうこれで限界との事。

我々の前十数人以降は、もうここにいてもダメ、との事。11時頃からもめてるとの事。あきらめて作品だけ見て帰ると言って列から離れて行った人沢山いる、との事。  エー?何たる事よ!!

近くにいた館員の方に 会場の外でスクリーンで見聞きする事出来る?と聞いたがその設備は無いと。アキラメの早い私は、じゃー仕方ないね。12時前に来たら良いと美術館の人が言ったから そのとうりにしたけど、、、作品だけ見ようかと友人に言ったら 彼女、冗談じゃない!と怒り出し、突然しゃべり出した。

彼女はとても背が高く、横も大きく大変大柄。声もすごくでかい。しかも彼女は大阪生まれ、大阪のおばちゃんパワーで数人の館員に向かってロビー中響く声で 

「私たちは、宝塚と京都から新幹線で来たんよ!8時44分には広島駅に着いたけど 広島に来て原爆資料館、ドームを素通りしては イカン、失礼やと思ったんで しっかり見てから、事前に電話で美術館に12時前に来て整理券貰って下さい。と言われたとうりにしたのに これはどういうこっちゃ。 広島の人たちはおとなしいからこれで済むかもしれんけど、こんな美術館の対応、東京、大阪だったら、ただでは済まんのよ!」とタンカを切った。

まわりの人達もびっくりしたようだったが、館員達は縮み上がって平身低頭「申し訳ありません」を繰り返すのみ。
私もこうなったらダメもとで 言うだけ言おうと思い若い女の館員に小さい声で 

「私達、桂先生は初めてお目にかかるけど、お父様の保武先生と親しくさせて戴いてたので チョットご挨拶したいけど 講演終わった後、お時間あるかしら?無理ならいいけど」

と友人と反対に 静かに丁寧に言って二人の名刺を出したら、震えあがってる館員は「講演後、舟越先生はナントカ大学で4時半から講演する予定ですので、昼食終えたら二階の事務所に来られますから、一時半に事務所にお越し下さい」 と。

結局、立ち見をもう50人増やし、椅子席150人、立ち見150人それ以外は会場の外、小さいモニターを見る事で 決着。私は立ち見115番だった。 

そそくさと昼食済ませ、一時半前に事務所に行ったら、すでに先ほどの館員と桂さんが待ってて、我々にもすぐ煎茶 が出て、保武先生の事、盛岡の事その他15分ほどお話出来、彼はとても自然体で率直で感じ良かった。写真ご一緒にいいですか?と聞いたら快く受けてくれて、そこに館長らしき人が来たので、即座に友人はシャッター押して下さい。もう一度。もう一度と3回も押させた。

講演は時間をオーバー。内容はなかなか良かったが、通路に立ったり、しゃがんだりでかなりしんどかった。
終わってから作品拝見。あっという間に閉館になった。

なぜ予想を上回った人数だったのか 地元の人たちに聞いたら、この美術館は空いてる事で有名。空席が多いと先生に悪いと思った美術館が焦って新聞に何回も広告出した。年間1000円の会費の友の会のメンバーを急遽かき集めた。
(そういえば会場に入る時、整理券持たない人達50人先に入れた。この人達何者?と思ってた)
だから椅子席は51番から始まったと。山の中腹にあって桜が沢山あり、日曜日で花見見物がてら来た人かなりいる、との事。

以上が広島の舟越桂展の笑いと怒りの顛末記でした。
 
 

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