ことばあそび No.007

投稿日 2002/12/07  [ジョーク8] 小国のささやかな抵抗
寄稿者 八柳修之
小国のささやかな抵抗

 ブラジルの大統領が全閣僚を引き連れてボリビアを訪問した。ボリビアの大統領は、自国の全閣僚をブラジルの大統領に一人一人紹介した。
 ボリビア大統領 「海軍大臣の○○です」
 ブラジル大統領 「貴国には海がないのに海軍大臣がいるのですか」
ボリビアの大統領はすかさず言った。
「貴国だって、正義(Justice)がないのに法務大臣(Minister of Justice)がいらっしゃるようですが」


 ボリビアは、チリ、ペルーとの間で1879年から84年に起こった領土をめぐる戦争(太平洋戦争という)で破れ、太平洋に面した領土を失い内陸国になってしまった。だが、標高3,800mにあるチチカカ湖(兵庫県くらいの面積)には、なぜか海軍の船がある。

 これに類したジョークがある。冷戦時代のソ連を皮肉ったジョークである。
 ハンガリーの国防大臣がモスクワを訪問し、「海軍を創設したいので援助を願いた」と申し入れた。
 ソ連の国防大臣 「それは無駄だ。第一、ハンガリーには海がないじゃ
          ないか」
ハンガリー国防大臣 「でも、帰国にだって文化省があるじゃないですか」

 ソ連の外務大臣がルクセンブルグを訪問した。晩餐会で大臣一人一人紹介された。 国防大臣を紹介されたとき、
 ソ連外務大臣 「貴国のような小国に、国防省なんて意味がないじゃ
         ないか」
 ルクセンブルグの国防大臣 「ソ連にだって裁判所があるでしょう」


 前者のジョークは、当時のソ連は文化のかけらもない国、後者は反対勢力を形式だけでシベリア送りにしていたことを痛烈に皮肉ったものである。
 ソ連には有名なジョーク、聞いたことがある人は多いと思う話。
赤の広場で「ブレジネフは馬鹿だ」と言った市民が逮捕された。容疑は「国家機密の漏洩」だった。最高指導者が馬鹿であるというのが国家機密であったという話である。
 北朝鮮では「キム・ジョンイルは馬鹿だ」などと言ったら、国家反逆罪で即死刑になるであろう。(12・7)

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