ことばあそび No.010

投稿日 2002/12/12  [ジョーク9] アイルランド人
寄稿者 八柳修之

 イングランド人、スコットランド人とアイルランド人が、一緒にパブに行った。
彼らはそれぞれ1パイントのギネスビールを買った。これから飲もうとしたとき、三匹のハエが彼らのグラスにとまり、抜け出せなくなった。
 イングランド人はしかめ面をしてビールを押しやった。スコットランド人はビールの中からハエをつまみ出し、まるでなにもなかったようにビールを飲み始めた。
 アイルランド人もグラスからハエをつまみ出し、そしてこう言った。
 「ビールを吐け、吐け、この野郎」

                       (Joke of the day.com)

 イングランド人、プライドが高い。スコットランド人、ケチ。アイルランド人、呑兵衛&ケチというのが、エスニック・ジョークのステレオタイプである。
 日本なら、ハエが入っていたと言って替えさせますね。店長は恐縮し只になるかも。
 こけにされたアイルランド人も負けてはいません。最高の避暑地という有名な話です。

 二人のイングランド人の奥さんが、バケーションの予定について話をしていた。近くにはアイルランド人の奥さんがいた。
 「うちでは今年デボンに行こうと考えているのよ」と言った。片方の奥さんが言った。
 「まあ、あそこは行かない方がいいわよ。だってあそこはアイルランド人で
  一杯じゃないの。最悪よ」
 「あらまあ、ところで、お宅はどちらに行かれるの」
 「ソールスベリーよ」
 「でも、あそこもアイルランド人がわんさかいるわよ」
 このとき、近くで聞いていたアイルランド人の奥さんがとうとう口を開いた。
 「あんた方、お二人とも地獄へ行ったらどうなの。そこには
  アイルランド人はいないでしょうから」


 イングリッシュとアイリッシュと仲が悪い根底には、長い歴史の宗教戦争がある。前者は英国の国教であるプロテスタント系の英国教会(日本では聖公会、立教など)、後者はカトリックである。
 歴史的に見ると、英国教会が16世紀にローマ教会から分離後、アイルランドのカトリックに対する弾圧があった。この弾圧は、1922年アイルランド自由国として独立するまで続いた。弾圧を逃れて、この間、新大陸に移住した人々が多い。
 1922年に独立はしたものの、北アイルランドは英国統治にとどまることとなった。カトリック系住民は、選挙権などいろいろな面で差別され続けたため、今でも完全独立を求めて抗争が続いている。

ついでまで
 デボン: イングランド南西部州、州都はエクセター(Exeter)は城壁に囲まれた町、シェークスピアのリチャード3世に登場した古城の跡などが見所、デボン紀(魚類が繁栄した時代)の名前もここから出ている。
 ソールズベリー(Salisbury):イングランド南西部州にあるノルマン人が築いた町、郊外にある石舞台のような巨石遺跡ストーンヘンジは有名である。(12・12)

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