盛岡発 No.117

発信日 2006/08/18  私の舟っこ流し
発信者 吉田一彦

絢子さんの実に美しい舟っこ流しの写真を拝見して、私の心がその瞬間にいつの間にかタイムスリップしていきました。
 
ふるさとの宮古でお盆を済ませた私もそのときゆったりと身を沈めた新幹線の中から一瞬ですが、遠くに『IWAYAMA』の表紙の写真と同じ景色を眺めてました(写真の新幹線は、私の乗った『はやて』か?)
 
『はやて』が暮れかけた盛岡駅を発車すると、私は、辛口のビールのラージーサイズの缶を開け、小岩井のチーズのかけらと笹かまをつまみに、イヤーレシーバーから流れるヘレンメリルのハスキーな声とクリフォードブラウンの金属音の澄んだペットのジャズを聴きながら、ビールを口にして、ふと車窓の北上川に目をやると真っ赤な炎の舟っこが黒く光った川面を流れていきました・・・・・ああ!!早世の天才トランペッターの音が益々高く澄み渡り、その光景と溶け合って―――なんともいえない幻想的な一瞬でした。

「それにしても今年は随分遠いところでの舟っこ流しだな?」私は、まずそのことを思いました。
山本さんのお母さんや小笠原さんも乗っているのかな?
それから亡くなられた方の生前のことを思い、少しずつ悲しい気持になって。順番に・・・今年鬼籍に入った私の身内の人達のこと、義弟や叔父さんのことを思い出して・・・・・
 
『はやて』は、ふるさとのセンチメンタルな夜の風景から私を容赦なく切り取って、どんどん遠くに、全速力で飛んでいきます。

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